今昔、武蔵国多麻南の奥つかたに、魔聖王と云ふ者ありけり。いづれの御時にかは節切を賜はり、大将にもなりぬれど、種種のよしありて、かくのごとく身をやつし、かくのごときほとりにうつろひにけるらむ。ありし世のなごり、ただ程無き牛車(ぎっしゃ)*4 の…
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